どうもせきうです。ご無沙汰しております。
今回は【権太坂和泉線】についてざっくり紹介していきます。
<追記>動画作りました。よかったらご覧くださいませ(*'ω'*)
基本情報
- 起点:国道1号線 横浜市保土ケ谷区狩場町・権太坂 Google マップ
- 終点:環状4号線の横浜市泉区和泉町・上飯田町広中塚交差点 Google マップ
- 総延長:9,580m
- 標準幅員:18~22m
計画ルートの紹介
事業化の優先度は以下の通り。
事業中>>優先整備路線>>>>着手時期未定路線
①保土ヶ谷区 権太坂(着手時期未定路線)
まずは起点。箱根駅伝で有名な国道1号線の「権太坂」からスタート。
狩場町第4歩道橋のあたりで左折し、右回りのカーブを描きながら西へ向かいます。
※赤丸:ルートのイメージ
国道1号線下り側からの写真。この高架橋のあたりから左に逸れて、上り坂をカーブしながら西へ向かいます。
このあたりの上空を、計画道路が横断することになるのでしょう。
②保土ヶ谷区 境木本町・平戸(着手時期未定路線)
横浜市立境木中学校の周辺。現道は狭いですが、国道1号線と環状2号線を結ぶ道路のため交通量は多く、路線バスも通ります。
ここには旧東海道の境木立場跡地があり、権太坂を上ってきた旅人はここで名物の「牡丹餅」を食べながら休息を取っていたとのことです。
③信濃町(整備済み・着手時期未定路線)
環状2号線付近は道路整備が完了しています。両側には高層マンション。
環状2境木交差点を直進して東戸塚駅方面へ南下。
途中で急カーブが現れます。計画道路はこれを真っ直ぐ進み、JRを越えていく進路を取ります。
※イメージ
JR(東海道線・横須賀線・貨物線)と北天院を高架で越え、横浜新道まで出ます。
この場所に道路を通すのはなかなか一筋縄ではいかないと思います。
もしここに道路ができれば、大変便利なこと間違いないのは確かです。
しかし、以下の理由によりなかなか着手の目途が立たない現状があります。
・山地に囲まれている。
・計画ルート上に北天院の建築物および墓地ががっつり入ってる。
・JRの線路が2つに分かれている。
・JRと横浜新道の距離スペースに余裕がない
・トンネルor跨線橋が必要となるが予算的に厳しそう。
JRを越えた先、信濃橋交差点で横浜新道に当たります。
現道のボックスカルバートがありますが、拡張工事が必要になるでしょう。(高さ制限もありそうですし。)
横浜新道を抜けた先は道幅が狭くなったり広くなったり。部分的な用地買収が進んでいる様子が見られます。
南側には公園墓地「メモリアルパーク南横浜」があるため、道路拡張は北側が対象となるでしょう。
ハートの森保育園より先は、あらかた道路拡張用のスペースが確保されているように見えます。
正面にフォートンヒルズが見えてきました。マンションや総合病院、高齢者施設が一ヶ所に集まっている地域になります。
そしてこの交差点を真っ直ぐ行った先にあるのが、あの有名な未開通トンネル。
ありました。まるで廃道のようです…。(未開通のまま30年近く放置中。)
交差点の先のスペースは、現在資材置き場として使われています。立ち入り禁止です。
このトンネルは、周辺の区画整理事業の一環として、計画道路の事業とは別に先行して建設された経緯があります。調査情報などについては後述します。
④戸塚区 川上町(優先整備路線)
先ほどのトンネルが通過する地区になります。
トンネルの出口がどこになるのかについての具体的なソースは見つかりませんでした。
また、用地の一部が戸塚カントリー倶楽部の土地に含まれているとの話を聞きましたが、こちらもソースが見つかりませんでした。
⑤戸塚区 名瀬町(整備済み・事業中)
ここから先は事業化が終了、または現道の拡張工事が予定されている区間になります。
いかにもトンネルの出口らしき山がぽつんと出ています。
反対側には広い片側2車線の道路。こちらは整備済み区間となっております。
この道路幅に対する交通量の圧倒的な少なさ。部分開通した道路あるあるですね。
名瀬川を渡ってT字路を右折し、2016年に部分開通した区間を西へ進みます。
ちなみに左折すると桜木東戸塚線に入ります。(環状2平戸方面)
この区間は歩道の土地が明らかに広いです。将来的には道路拡張に使われるものと推測されます。
赤い塗装のある道路ある付近から、未使用の道路用地が北から南側に移ります。
製紙原料の工場と、某鉄くずの山の工場が見えた地点までが整備済み開通となります。
ここから先は、現道こそあるものの未開通となっています。
ここから先、峠道を越えて中田さちが丘や瀬谷柏尾道路と接続するルートとなります。
これがなんとトンネルを通す計画らしいです。
コスト面の問題や国の重点配分事業に指定されていないことから、本格的な工事はまだされていないそうですが、年内にも施工方法の検討を始めるそうです。
<参照>
余談ですが、個人的にはこっちのトンネルを早めに掘って欲しいな。と思ってマス。
⑥泉区 岡津町(事業中)
中田さちが丘線を通過し、白百合団地交差点で県道401号線(瀬谷柏尾線)に接続&併用します。
ちなみに中田さちが丘線との接続部は、以下記事にある切り崩し面の部分となるそうです。
現道の県道401号線は、国道1号線(横浜新道)と中原街道を結んでいます。そのため、道幅が狭いわりに交通量が多く渋滞しやすいです。
現在は事業中とのことで、部分的に道路用地が確保されております。詳細は後述へ。
⑦泉区 弥生台(整備済み)
相鉄いずみ野線 弥生台駅前の道。整備済みと謳ってるだけあって道幅が広いが、路上駐車が蔓延化している印象のある区間となります。
坂道を登り切った先のバーミアンがある付近で、計画道路 環状3号線(未開通)と、県道402号線(かまくらみち)が交差します。
yokohama-planroad.hatenablog.com
⑧泉区 和泉町
県道402号線から泉警察署の前を通過して環状4号線(終点)まで。
泉警察署の信号から先の区間は、2013年の部分開通(環状4号線~和泉川付近)を経て、2018年に全線開通しました。
ちなみに、泉区役所・いずみ中央駅へ南下する道との接続部(下の写真)は、現在の道になるまで何度かに分けて付け替え工事が行われました。
今は使われなくなった道の一部が生活道路に転用されています。
相鉄いずみ野をくぐります。この高架は1990年のいずみ野駅-いずみ中央間開通時にできたもので、南に大きくカーブしています。
ちなみに、今の相鉄いずみ野の終点駅は「湘南台駅」ですが、元々は小田急江ノ島線の「長後駅」になる予定だったとかなんとか…。
横浜市営地下鉄は「長後駅」から通るはずだったって本当? - [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト
そして終点の環状4号線に接続してゴールとなります。お疲れ様でした。
現在事業化してる区間について
区間:戸塚区名瀬町~泉区新橋町(県道瀬谷柏尾線 新橋町西田橋 交差点)
事業年度:平成13年度~令和9年度
先述したとおりとなっております。峠道のトンネルと岡津町の拡張工事が該当。
未開通トンネル(上品濃トンネルについて)
片側2車線道路の幅員で作られた巨大なトンネル。
入口から約140mの時点で行き止まりになっております。
いつ頃できたのかは不明。以下に調査情報を記載します。
・東戸塚上品濃地区の土地区画整理事業→1986年2月から2004年11月まで。(はまれぽ)
・周辺住民の情報→2015年の約20年前(=1990年代)から住民説明会があった。(はまれぽ)
・国土地理地図を確認→1987年~1990年の間に土地開発工事がされている。
・周辺施設の情報→フォートヒルズ:2016年5月建築、介護老人保健施設 ヒルズ東京:2016年4月開業
結論、1990年代に工事が行われ、2000年頃に完成したと思われる。以上。
トンネルの内部について知りたい方は、廃道・廃線・未成道探索のスペシャリスト「ヨッキれん」さんのブログをご覧くださいませ。。
【山さ行がねが】隧道レポート 上品濃トンネル(未成) - 山行が
http://yamaiga.com/tunnel/kamisinano/main.html
今回は以上となります。
ご拝読ありがとうございました。
<参考>